Lili the Yorkie ♡

一見おしとやか・・実はカミツキガメなヨーキーリリとママの日記♪
膵炎闘病記【1】

※これはママの回想録です。

2016年。
年明け間もない頃の出来事です。

リリアーナが急性膵炎を発症し、
一時、命が危ない状態に陥りました。

膵炎マーカーである v-LIP (犬膵特異的リパーゼ) は、
正常値 0~160のところ、検出限界 (>1000) を超え、
希釈測定によって、1899 という数値をたたき出しました。

これは、最初の初期症状が現れた生後4ヶ月頃から
1歳10ヶ月で急性膵炎を発症し、
その2ヶ月後に寛解するまでの記録です。

    *****

↓リリ1歳3ヶ月ごろ♪
IMG_2700.jpg


膵炎は命をも脅かす本当に怖い疾患です。
そして早期発見が予後を左右します。

しかしながら初期症状は、
元気がない・食欲不振・軽い下痢や嘔吐といった
ごくありふれたものです。

それゆえに、残念ながら見落とされることもあります。

もちろん、上記のような症状があるからといって、
即、膵炎というわけではありません。

また、たとえ、膵炎マーカー(v-LIP, Spec cPLなど)が
比較的高値でも、健康に全く支障のない例もあります。

ただ、ママが今回の経験で痛感したのは、
これらの「ごくありふれた症状」を
「決して甘く見てはいけない!」ということです。

あくまでも、いち経験談に過ぎませんが、
もし今後、皆様の最愛の仔に
同じような症状が現れたとしたら、

膵炎を疑うひとつのきっかけになれば・・
苦しむ期間が少しでも短くなれば・・
という思いから、記録に残すことにしました。

通常の日常ネタの記事も挟みながら、
闘病記も少しずつアップしていきますね。

かなり長くなると思われますが、
よろしければお付き合いください。m(_ _)m

つづく

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2016/05/08(日) 15:30:00 | 膵炎闘病記 | Trackback(-) | Comment(-)
膵炎闘病記【2】

※これはママの回想録です。
 
膵炎とは、本来なら十二指腸内で
活性化されるべき膵液が、
何らかの要因で、膵臓内で活性化され、
膵臓組織に炎症を起こすとともに、
自分自身を消化してしまう状態です。

慢性と急性に大別され、

慢性膵炎は、
他の消化器疾患と区別がつきにくく
元気がなくなったり、食欲不振(食べムラ)が
''断続的'' に続きます。
また、嘔吐・下痢を伴うこともあります。
炎症が慢性化することで、
膵臓の細胞が萎縮・線維化して
徐々に壊れてゆきます。

一方、急性膵炎は、
激しい痛みを伴い
血管の透過性が亢進して
血管内が脱水状態に陥ります。
炎症反応の連鎖により、
さまざまな臓器が悪影響を受けてしまいます。
循環血流の減少によるショックや、
DIC(播種性血管内凝固症候群)などの合併症を
併発した場合の死亡率はかなり高くなります。

慢性膵炎、または急性膵炎の初期段階では、
共に、ごくありふれた胃腸症状ですので、
血液検査(v-LIP, Spec cPL:膵特異的リパーゼなどの測定)
をしない限り、診断は難しく、「よくある消化器の不調」
程度にしか認識されないこともあります。

胃腸の具合が悪い時に、もし血液検査を受けるならば、
念のため項目に「リパーゼ」を入れてもらうと、
膵炎の''疑い'' として、スクリーニングできる可能性は
あるかと思います。

犬の消化器疾患は、いずれも最初は同様の症状を
呈することが多いです。

胃腸炎、IBD(炎症性腸疾患)、
蛋白漏出性腸症または肝臓病などの
その他消化器疾患との鑑別のためにも、
早い段階での総合的な検査は必須と思われます。

リリはたまたま運が悪かったのかもしれませんが、
病院へ行っても、膵炎に結びつくまでには、
結果的にとても長い期間を要してしまいました。

これらの検査の早期必要性を、ママも獣医さんも、
しっかり認識していなかったからです。

膵炎は今まで、高齢犬に多いとされてきましたが、
年齢に関係なくどの仔にも起こりうる病気です。

近年、その発生頻度は確実に増えており、
決して珍しい病気ではないのです。

特に、急性の場合、たとえ「疑いの段階」でも、
確定診断を待たずに、早期に治療(持続点滴)
を始めないと、命を落とす可能性もあります。

単なる胃腸の不調で済まされてしまうか、
もう少し突っ込んで調べてくれるか、
これは、獣医師の知識や経験、
あるいは勘がものを言うと思います。

ただ、私たちにも、ほんのちょっと知識があれば、
もしかしたら、早期に気づいてあげられるかもしれません。

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つづく

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2016/05/11(水) 14:00:00 | 膵炎闘病記 | Trackback(-) | Comment(-)
膵炎闘病記【3】

※これはママの回想録です。

リリが最初に異変を起こしたのは、
ママのお家にやって来てから間もなくのことでした。
具体的には生後4ヶ月の頃です。

なかなか体重の増えないリリを家族が心配して、
いつものフードの量を少し増やした翌日から、
突然、食欲がなくなってしまいました。

食べるのが大好きな仔でしたが、
ごはんの時間になっても寝床から出てこなくなりました。

何だか元気がないなぁ…とは感じていましたが、
おもちゃを見せると、元気に遊んだりもしていたので、

当時は、リリの体内で起こっている異変など全く気づかず、
フードを食べないのは「リリの勝手な好き嫌い」としか
思っていませんでした。

その後も、フードを食べたり、食べなかったり
を繰り返す状態が続きます。

見かけ上は、いわゆる「食べムラ」と同じ状態です。

その他の異変といえば、
月に1~2回ほど、激しく遊んだ後などに、
黄色の液体が混じった未消化のフードを吐き戻す程度。
それほど、深刻には考えていませんでした。

この間、ママは念のため、色々調べたり、
病院へも連れて行きましたが、

たまたま、運の悪さが重なって、
膵炎に結びつくまでには、結果的に、
とても長い期間を要してしまいます・・・。

まだまだ幼かったリリ。
高齢犬に多い疾患にかかるはずもない。
食べムラ・好き嫌いはよくあること。
そんな先入観がママや獣医師にあったのかもしれません・・・。

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つづく

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2016/05/12(木) 16:00:00 | 膵炎闘病記 | Trackback(-) | Comment(-)
膵炎闘病記【4】

※これはママの回想録です

リリの断続的な食べムラが始まってからも、
緊急性はそれほど感じなかったので、
そのまましばらく様子を見ていました。

しつけのごほうびに、時々少量の
ベニソン(鹿肉)のトリーツをあげていたので、

「リリはおやつの味をしめて、
すっかりグルメになっちゃって…
美味しくないフードは食べたくないのかな~?」
なんて、思っていたり、

時間が経てば、またポリポリ食べ始めるので、

「ダダこねて好き嫌いしても、結局は
お腹が空けば、ちゃーんと食べるのね~♪」
なんて、みんなで笑ったりもしていました。

しかしながら、ママのお家へやって来た頃は、
同じフードをむさぼるようにガツガツ食べていたリリ。

やっぱり、何かがおかしい・・・。

フードを全く食べない時もあり、
また、食べても半分以上残すことが、やはり心配で、
念のため病院へ連れて行くことにしました。

    *****

リリを近所の病院へ連れて行ったとき、
血液検査はされませんでした。

無駄に検査は行わない主義の先生だったのでしょう。

また、リリの場合、
下痢はめったになく、たまに嘔吐する程度。
どの仔も一度は経験する食欲不振くらいでは、
なかなか検査もしづらかったのでしょう。

ママのほうにも責任はあります。
あれ?検査は?と、一瞬頭をよぎったのに、
この程度ならそんな大それたことしないんだな、
と、勝手に自分の中で納得していたのです。

当時は、ちょうど梅雨~初夏。
温度・湿度も上がってきた頃だったので、

「好き嫌いか、もしくは軽い夏バテでしょう。
一応、お部屋の環境を良くしてあげて下さい。」
という話で終わってしまいました。

ちょうど、先代犬のヨーキーも、
生後半年頃から食べムラが出始めたので、
リリもそうなのだろう・・と、
みんなてっきり思い込んでいました。

でも、この 「ただの食べムラ」 と思われていた状態が、
実は、 「慢性膵炎」 の代表的な症状のひとつなのです。

この時点で、せめて、ママは、
セカンドオピニオンを求めるべきでした。

それでも、結果は同じだったかもしれません。

ただ、もしかしたら、
膵炎の病態に詳しい獣医師が、
その可能性を疑ってくれたかもしれない・・
早期発見につながったかもしれない・・

そう考えると、
物言えぬリリを、長期間苦しめてしまった・・
リリの心の声をちゃんと聞いてあげられなかった・・

そんな罪悪感で、
ママは今でもすごく胸が苦しくなるのです・・。

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つづく

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2016/05/13(金) 16:00:00 | 膵炎闘病記 | Trackback(-) | Comment(-)
膵炎闘病記【5】

※これはママの回想録です

その後、リリの食欲は、数週間単位で、
良くなったり悪くなったりを繰り返します。

全然食欲のない時期がしばらく続いたかと思えば、
再び食べ始めたり・・と、
不規則な食べムラは続いてゆきます。

しかし、これが病気のサインであるという認識は
当初、ママにはほとんどありませんでした。

厄介なことに、見かけ上は比較的元気なのです。

確かに、長時間寝床で休むことは多くなりましたが、
おもちゃを与えれば、普通に遊んだり、
ママの後をついて回ったり、
通常とあまり変わらないのです。

この「見極めにくさ」が早期発見を遅らせてしまう
元凶であると思います。

実際のところ、潜在患者(患犬)は、
町の獣医師が思っている以上に、
かなり多いのではないかという話です。

食欲不振を繰り返していた頃、
リリの膵臓は、すでに、
慢性膵炎の状態にあったと思われます。

症状が出始めた生後4ヶ月頃から、
膵臓の軽い炎症が始まり、
寛解と再燃を繰り返していたのでしょう。

繰り返し炎症が起きることで、
膵細胞はダメージを受けていきます。
やがて細胞が硬くなり繊維化してゆくのです。

    *****

一方、その頃のママは、

リリの食いつきが悪くなると、
このフードに飽きたのかなぁ・・と、
色々試行錯誤して種類を変えてみたり、
煮込み野菜などでトッピングしてみたり、
完全にフードジプシー状態でした。

リリはわがままっ子だから、
フードが気に入らないのだろう・・
そういう時期なのだろう・・
そういう体質の子なのだろう・・
と、ママたちの思い込みは続きます。

しかし、以前は普通に食べていたフードを
急に食べなくなるというのは、
やはり「何かのサイン」だと考えるほうが
妥当なのでしょう。

ママはこの認識がとても甘かったと思います・・。

(※もちろん、ただの好き嫌いや、
甘えの場合もあるかとは思います)

そして、リリの場合、時々、嘔吐することはありましたが、
下痢・血便など、決定的な異変がなかったことが、
ママが事の重大性に気づくのを、さらに遅らせてしまいます。

    *****

また、フードをママの手にのせると
食べてくれることが多かったので、

「な~んだ、リリちゃんたら、
甘えん坊さんなだけなんだ~♪」
と、みんなで笑っていましたが、

今思い返してみたら、
リリは経験的に、フードを食べると自分の体調が
悪くなることを知っていて、拒否していたのに、

ママの手の上のものなら安心かも・・
ママの手の上のものを食べないのは悪いな・・
と思っていたのでしょう。

体がしんどかっただろうに、
無理して食べてくれていたんだね・・

そんな、けな気なリリのことを思うと、
1年半もの間、本当に辛い思いをさせてしまったなぁ・・と、
涙がにじんでくるのです・・。

↓リリ1歳頃
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つづく

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2016/05/15(日) 11:00:00 | 膵炎闘病記 | Trackback(-) | Comment(-)
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