Lili the Yorkie ♡

一見おしとやか・・実はカミツキガメなヨーキーリリとママの日記♪
膵炎闘病記【2】

※これはママの回想録です。
 
膵炎とは、本来なら十二指腸内で
活性化されるべき膵液が、
何らかの要因で、膵臓内で活性化され、
膵臓組織に炎症を起こすとともに、
自分自身を消化・融解してしまう状態です。

慢性と急性に大別され、

慢性膵炎は、
嘔吐・下痢を伴うことがあり
他の消化器疾患と区別がつきにくく、
元気喪失や、食欲不振(食べムラ)が
''断続的'' に続きます。

炎症が慢性化することで、
膵臓の細胞が萎縮・線維化し、
徐々に壊れてその機能を失ってゆきます。

一方、急性膵炎も、
嘔吐・下痢・食欲不振から
始まることが多いのですが、
その病態は、激しい痛みを伴いながら
急激に炎症が進むことが特徴です。

炎症は膵臓だけにとどまらず、
腹腔内に漏れ出た膵液が
肝臓や腸などの周辺臓器を消化し始めます。

炎症反応の連鎖により
全身の血管の透過性が亢進して
血管内が脱水状態に陥ってしまうと、

循環血流の減少によるショックや、
急性腎不全、全身性炎症性反応症候群、
DIC(播種性血管内凝固症候群)などの
合併症を併発しやすく、
その場合の死亡率はかなり高くなります。

(ちなみにリリは
すでに肝・腎機能まで悪くなっており、
もう少し受診が遅れていたら
本当に危ない状態だったそうです・・・。)


    *****

慢性膵炎、または急性膵炎の初期段階では、
共に、ごくありふれた胃腸症状ですので、

血液検査(v-LIP, Spec cPL:膵特異的リパーゼ等の測定)
をしない限り、診断は難しく、
「よくある消化器系の不調」程度にしか
認識されないこともあります。

胃腸の具合が悪い時に、
もし血液検査を受けるならば、

念のため、
項目に「リパーゼ」を入れてもらうと、
膵炎の''疑い'' として、
スクリーニングできる可能性はあるかと思います。

犬の消化器疾患は、
いずれも最初は同様の症状を
呈することが多いです。

胃腸炎、IBD(炎症性腸疾患)、
蛋白漏出性腸症または肝臓病などの
その他消化器疾患との鑑別のためにも、
早い段階での総合的な検査は必須と思われます。

リリはたまたま運が悪かったのかもしれませんが、
病院へ行っても、膵炎に結びつくまでには、
結果的にとても長い期間を要してしまいました。

これらの検査の早期必要性を、ママも獣医さんも、
しっかり認識していなかったからです。

膵炎は今まで、高齢犬に多いとされてきましたが、
年齢に関係なくどのコにも起こりうる病気です。

近年、その発生頻度は確実に増えており、
決して珍しい病気ではないのです。

特に、急性の場合、たとえ「疑いの段階」でも、
確定診断を待たずに、早期に治療(持続点滴)
を始めないと、命を落とす可能性もあります。

最初は軽い症状でも、
一気に重症化することがあるからです。

単なる胃腸の不調で済まされてしまうか、
もう少し突っ込んで調べてくれるか、
これは、獣医師の知識や経験、
あるいは勘がものを言うと思います。

ただ、私たちにも、ほんのちょっと知識があれば、
もしかしたら、早期に気づいてあげられるかもしれません。

Liliana_20160311.jpg


つづく

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2016/05/11(水) 14:00:00 | 膵炎闘病記 | Trackback(-) | Comment(-)
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